やっぱりどうしても。
<br>作ることが好きだからこそ

どのような仕事を担当されていますか?

現在は主に、化粧品やスポーツブランド、アパレルのキャペーンサイトやブランドサイトのデザイン、アートディレクションを担当しています。過去にはサイトだけではなく、CIやイベント、自社事業、変わり種でいうと、CDジャケットのデザインなんかも担当してきました。

ほぼ全領域担当されていますね。

はい(笑)。2年目の頃から、どんなに忙しくても新しい仕事のチャンスをもらったら、手を挙げていたんです。そうして信頼をつくっていくうちに、デジタルの枠を越えて、自分のやりたい仕事を任せてもらえるようになりました。

美大のご出身ではないとお聞きしました。

そうなんです。もともとは四年制の総合大学に通っていて、普通に就職活動もしていました。そのときは、メーカー、サービスなど一般職から総合職まで幅広く視野にいれていたのですが、次第に自分に嘘をついていると思うようになって。「これって、本当に自分のやりたいことなんだっけ?」と疑問に思うようになったんです。自己分析を進めていくうちに気づいたのですが、昔から、自分の作ったもので人の役に立つことに喜びを感じていたんですよね。それから、クリエイティブ職につくことを志しました。就職活動を中止して、就活浪人を覚悟してダブルスクールを始めて…。大学4年の4月でしたね。

そこからアイスタに入社した経緯を教えて下さい。

ダブルスクールの卒業展示で、企業の方に作品をプレゼンする機会があるのですが、そこでアイスタの先輩方に評価いただきました。無事、就活浪人することなく入社できることになったんです。運が良かったと思います。

長期休暇は、フィルムカメラが好きな会社の先輩とベトナム旅行へ。

休日は同期と陶芸にハマり中。

ライバルは自分自身。
<br>越えたいのはいつも、過去の自分。

どのような思いで仕事をされていますか?

過去の自分を越えていきたい想いで、仕事をしています。作ることを仕事にできて楽しいのですが、その分自分の案が選ばれなかったときの悔しさもひとしおで。クライアントにデザインを提案するとき、A案B案の2案を提案することがあるのですが、新卒の頃は先輩のADがA案を担当し、私がB案を担当するんです。でも、私の作ったB案が選ばれることは絶対になくて。選ばれないことが続いたあるとき、深く反省したんです。何がいけなかったんだろうって。そのときから、前回の自分を越えていくことを意識して仕事するようになりました。この意識は1年目の後半くらいから、ずっと持ち続けています。

過去の自分を越えるための自己研鑽を教えて下さい。

自己研鑽というわけではないですが(笑)。大きく2つ努力してきました。1つは良いデザインのトレース、もう1つはヤングコンペへの参加ですね。 1つめのデザインのトレースは、技術を伸ばすという意味で行ってきました。自分で良いと思ったサイトと全く同じデザインを自分で作ってみていたんです。良いデザインがどんなつくりなのか、どんな配置なら垢抜けるのか、実際に自分で手を動かしてトレースすることで、身体に染み込ませることができたと思います。 2つめのヤングコンペへの参加は、頑張るモチベーションを維持する意味で行っています。毎年ヤングロータスやヤングカンヌといったグローバルコンペに参加することで、業界での自分の立ち位置を確認できるんですよね。「同じ業界のライバルたちって、こんなにすごいんだ」と刺激を受けるので、頑張るきっかけをもらえます。

2018年のヤングカンヌでファイナリストになったとお聞きしました。

同期入社のエンジニアと組んで、デジタル部門のファイナリストになりました。ファイナリストになると、最終審査で英語のプレゼンがあるのですが、質疑応答が上手くいかなくて。単にアイデアだけではなく、対応力も重要だと思い知らされました。代表になるライバルたちは、そこも兼ね備えているんですよね。「自分はまだまだだな」と思いました。でもこれからも毎年参加して、前年の自分を越える作品を提出していきたいです。本戦の舞台に立ってみたいので。負けず嫌いなんですよ(笑)。

世界最大級の広告賞、カンヌライオンズの視察にも行きました。

過去を越え続けた先に
<br>見えてくるもの。

過去を越えるために意識していることはありますか?

毎回、案件が始まるときにその案件でチャレンジすることを決めて取り組んでいます。何も目標をたてずに案件を完遂させることもできますが、それでは成長できないし、クライアントの満足も十分に得られません。1年目から続けてきたことですが、実は今年の部署の目標も同じで(笑)。間違っていなかったんだな、と嬉しくなりました。

今後、目標にしていることは?

クライアントのサービスや商材の、言葉にできない魅力を伝えられるデザインを作りたいです。ロジカルにユーザービリティを考えるのは、この業界では当たり前なんですよね。そのうえで、デジタルを使って商品の価値を引き出し、没入感を追求したハイブリッド型のデザインを模索していきたいです。