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社員一人ひとりの想いが、会社の未来につながる。 社内アワード「IST BOARD」
川﨑 大地(プランナー)
2024-03-29

IST BOARD プロジェクトリーダーの川﨑です。

博報堂アイ・スタジオ(以下、アイスタ)には、長年続く「IST BOARD(アイスタボード)」と呼ばれる社内アワードがあります。一年の中で最も盛り上がりを見せるイベントですが、コロナ禍を経て、今期3年ぶりの開催。この取り組みについてご紹介します。

アイスタの未来を指し示す仕事を選ぶ

IST BOARDでは、その年のアイスタを代表する一つのプロジェクトを決定します。年間を通じて生み出される数百以上のプロジェクト。厳しい社内審査を経て、アワード本戦に出場できるのはわずか18件です。

本戦では、6分間のプレゼンテーションによる最終審査をライブ開催。プロジェクトに携わったメンバーが、アウトプットや裏側のストーリーを全社員に向けてプレゼンします。その内容はプロジェクトごとにさまざまです。

審査の基準は、「アイスタの未来を指し示す“チャレンジ”や“バリュー”を生み出したか」

クライアントからの与件に対して、どんな課題を見出し、何を企み・解決したのか、そして最終的に世の中にどんな価値を生み出したのかを審査します。グランプリに輝いたプロジェクトは、私たちが今後進むべき未来。それを社員が一堂に会する場で決定するのが、IST BOARDなのです。

3年ぶりの始動。ここから始まる未来。

社員にとっては、自身の成果を示す機会であり、誰もが名を刻みたい場所です。しかし、コロナ禍の影響で2年連続中止を余儀なくされ、その間に社内の人間も入れ替わり...気がつけば、IST BOARDの存在自体を知らない社員も増えていました。そんな背景があっての3年振りの開催。復活に向け、さまざまな仕掛けを施しました。

着火点となるコンセプト開発

その一つがコンセプトビジュアルです。このアワードが私たちにとってどんな場所で、どんな気持ちで臨んで欲しいかを伝え直す、ストレートなメッセージを開発しました。

ブッ語れ
どれだけの挑戦があったかを。
細部にこめたこだわりを。
積み上げた成果を。
生み出した価値を。
これまで向き合ってきたすべてを、
未来につながるこの場所で。
思う存分ブッ語れ。

社員同士で仕事への想いを真面目に語り合う機会は、日常的にそう多くはありません。出社とテレワークが入り混じったハイブリッドワークが主流となった今、その傾向は一層強まっています。

ですが、口にしないだけで誰もが胸の内に自分だけの想いや葛藤を抱えてプロジェクトに向き合っているはず。このIST BOARDの瞬間は、思いっきりさらけ出してほしい。その想いは、プレゼンを目にした人の心に火をつけ、一人ひとりについた火は新たな挑戦を生み出し、私たちの未来へと繋がっていく。

そんな願いをコンセプトに込めています。開発したビジュアルは社内のデジタルサイネージへ掲出し、社員を焚き付け、アワードに対する期待感を作り上げていくことを狙いました。

灯した火を絶やさない。受賞者に誇りを持たせるアイテム

また、新しい取り組みとして各部門賞とグランプリのプライズとなる“ピンズ”を制作。受賞プロジェクトに携わった全てのメンバーに授与しました。

実はこのピンズ、社員証のストラップにピッタリのサイズ感。イベントが終わった後も、小さく輝くピンズを目にする度に当時の記憶が蘇ったり、社員同士の会話が生まれたり...アワードで温めた社員の熱量を持続させることを狙いました。

IST BOARD本戦。熱気を帯びた会場...!

そしていよいよ当日。社員で溢れかえる会場。皆が見守る中、熱いプレゼンが繰り広げられました。

「熱意」が人を動かしていく

蓋を開けてみると、多くの人の熱意が溢れ出るイベントとなりました。社員の気持ちがちゃんとついてくるか、正直不安もありましたが、「プレゼンターの熱意を感じて、自身の担当する案件でも頑張りたい!」「モチベーションが上がった!」「来年は自分がグランプリを取る」など多くのポジティブな声が上がり、確かな手応えを感じました。

IST BOARDは、社員同士が仕事を通じて刺激しあい、称賛しあえる雰囲気やカルチャーを、浸透させていく一つのきっかけだと考えています。今後もアップデートを繰り返しながら、新たな未来への挑戦を育む場所として残し続けていきたいです。

執筆者
川﨑 大地(プランナー)
2014年入社 滋賀県出身
ディレクターとしてキャリアをスタートさせ、2018年よりプラナーに転向。オウンドサイトのコンテンツ企画、SNSキャンペーン・SNSアカウントの企画/グロースなど幅広く、デジタルを起点に⼈を動かすプランニングを⾏っている。
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