「技術」は、<br>私がカッコよく生きていける道。

フロントエンドエンジニアとしてテクニカルディレクターをなさっていますが、なぜこの職業を志したのですか?

Web制作会社のエンジニア職って「Webデザイナー」っていう採用の仕方をしているケースがすごく多いんです。Webデザイナーになるとデザインからコーディング、サーバーアップまでを一人でやるといった働き方になるのですが、私はそうではなく「技術を追い求めたい」という想いが明確にありました。なので、技術に集中することができるフロントエンドエンジニアを目指しました。

現在はどのような仕事を担当されていますか?

現在の組織体制では、フロントエンドエンジニアが大きく3つのチームに分かれていて、それぞれ得意分野が異なります。1つは大規模サイトを得意とするチーム、もう1つはECサイトを得意とするチーム、そして最後がモーションやインタラクションを得意とするチームです。 私はモーションを得意とするチームに所属していて、リッチな表現を駆使したスペシャルサイトやキャンペーンサイトの制作を多く担当しています。

どんなところに仕事の面白さを感じますか?

デザイナーやディレクターといった、自分とは違う職種のメンバーと一緒になって提案を考えたり、制作に挑んでいけるところが面白いと感じています。 就職活動をしていた頃からエンジニア以外の職種とも連携できたらいいなと思っていたのですが、期待していた以上にチーム一丸となった働き方ができています。デザイナーがエンジニアにアイデアを求めてくれたり、またその逆もあったり、お互いの違いを武器として認めてくれる文化がアイスタにはあると感じます。

デザインを形にする。このサイトの制作にも携わっています。

プロジェクトメンバーと打ち上げ!先輩後輩問わず、飲み友です。

長期休暇でバリ旅行!旅行が趣味なので、長期休暇は旅行三昧。

「誰も見たこと無い」を、<br>つくるために。

フロントエンドエンジニアとして大事にしていることはなんですか?

これは私の持論なんですが、フロントエンドエンジニアに一番大切なものは“探究心”だと思っています。私が新人だった頃にトレーナーの先輩からずっと言われてきたのですが、「新しいものを生み出したいんだったら、インプットに貪欲にならなきゃいけない」と叩き込まれました。現在ではその精神がしみついていて、疑問にぶち当たったときも「なんでこうなるんだろう?」って納得できるまで調べたり試してみたりしています。 そうやって技術が身についてくると、さらにインプットできるものが増えるんですよね。入社当時と比べたら10倍とか20倍とか、飛躍的に吸収力が伸びた実感があります。

「技術への探究心」が仕事に活きたことはありますか?

WebGLというウェブブラウザで3Dグラフィックスを表示させる技術があるんですが、数年前これを見つけたとき「めっちゃ面白そう」って感じて、個人的にサンプルを作ったりしていたんです。 そんなときに自動車メーカーのキャンペーンサイトで、水彩絵の具がふわっと広がるような表現をつくりたいという相談がきて。「あ、これWebGLでできそうだな」って、パッと解決の方法を提示することができたんです。結果的にそれが私にとって初めてのメイン実装担当をやらせてもらった案件になりました。

仕事で心がけていることはありますか?

私たちフロントエンドの仕事はアウトプットに直結します。技術を追求することは大事なのですが、最終的に使う人=生活者のことを考えてベストな設計を目指すようにしています。 たとえ得意先からのオーダーだったとしても、生活者にとってデメリットが生まれることだったら「こういう部分が良くないから、もっとこうしませんか?」といった提案を返すように心がけています。

諦めない力で、突破する。

今後のキャリア展望はどのように考えていますか?

新しい技術者を増やすことにもっと貢献していきたいと思っています。後輩育成ですね。いくら技術が優れていてもそれが誰かの役に立たなければエンジニアとして活躍できないので、そういった意識面も育てていきたいと考えていて。今まさに悩みながらやっているところです。

個人としての目標はありますか?

ちょこちょこアワードを獲ったり、業界誌に載ったりしているんですが、まだまだ私は突き抜けた存在になれていないので。フロントエンドエンジニアと言えばあいつ、って名前が知られるくらいになりたいですね。

今後、どんな人物になりたいと思いますか?

諦めない人間でいたいと思います。「無理だよ」って言っちゃうのは簡単だけど、そうではなくて何とかしてできる道筋を立てられるエンジニアになりたいなと思ってて。デザイナーやディレクターが実現させたいことに「こうすればできる」っていうルートを示せるエンジニアでありたいと思います。 あとは…人に優しくすることですね(笑)。

※2020年3月時点での情報です。