BACK

【 新卒7年目対談 】 それぞれのキャリアを歩む同期2人の思考と価値観

whale編集部
2025-07-18
xfacebookline

新卒総合職で入社して7年目。社内外共に信頼が厚く、活躍する同期二人。インタビューと対談、カードゲームを通じ、経験もキャリアも違う二人の思考や価値観に迫ります!

※左:大澤 真由子(プロデューサー/プロジェクトマネージャー)/ 右:柴田 翔太(コミュニケーションプラナー)

多様な経験から拓かれる、それぞれのキャリア。

ー 今のお仕事とこれまでのキャリアを教えてください。

大澤: 今は、大型運用を柱に据えたクライアントを担当しながら、既存クライアントのフロントライン拡大を狙った提案業務を行っています。直近だと、獲得に向けた提案が2つ動いていて、社内メンバーを巻き込みながらプロデューサーとしてプロジェクトのリーディングをしています。
キャリアとしては、3、4年目くらいからPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)に兼務して、インフラ構築なども含む大規模案件のプロジェクトマネージャーを担当したり、役割の幅が広がりました。今期からはチームリーダーとしての立場も任せてもらっています。

柴田:  僕は2年目にディレクター兼プロデューサーのような役割を担い始めました。3年目の終わりから博報堂へ常駐して、一時は、プロデューサー、IMCプラナー、ディレクターといった3つの顔を同時に持ちながら仕事をすることもあり、さまざまな役割で社内外のプロジェクトを動かしてきました。
今はコミュニケーションプラナーとして、クリエイティブディレクターの方からも指名でお仕事の依頼をもらえるようになってきました。僕も今期よりチームリーダーです。

ー どんな案件を経験してきましたか?

大澤: 私はこれまで新規立ち上げ系の経験が多いですね。年間で10クライアント以上を担当したこともあります。業界も金融系や保険会社といったお堅い企業から、エンタメ、メーカー、BtoB、toC…さまざまに経験させてもらっていますね。

柴田: こうやって聞くと結構やってきたことが違うかも。僕は、新卒のころから取引規模の大きなクライアントにガチっとコミットしていく感じでした。細かなラインでの仕事もあるけれど、大体年間の担当クライアントは3つくらいで、2年目から継続しているクライアントもあります。

編集部: 業種も商材も幅広く、多様な経験をしながら、それぞれのキャリアを歩んでいますね!
それでは、ここから「エンゲージメントカード(価値観カード)ゲーム」をやっていただきながら、お二人の価値観にも迫っていきたいと思います!

大澤: わー!これ、気になってました!初めてやります!

柴田: こんなものがあるんですね。どうやるんですか?

編集部: ランダムにカードを7枚配ります。そのカードを手元に持ちながら、山札からカードを一枚引きます。引いたカードと手元にあるカードを比べて、自分にとって重要な価値観のカードを残して、優先度の低い一枚をこの場に捨てます。手元には常に7枚持っている状態にします。
これを山札がなくなるまで繰り返して、自分の中で最も重要な7枚の価値観カードを選んでください。

大澤: なるほど。いま配られた価値観カードがすでに重要なんだけど…(笑)

柴田: ね、捨てるのが難しそう。直感に従うことも大事そうだね。やってみようか。

編集部: はい、お願いします!そして、インタビューもこのまま続行させてください。

※エンゲージメントカード:88枚の全て異なる「価値観」を表す単語が書かれたカードを用いて、自分や相手の価値観や考え方の発見、共有ができるカードゲーム

“他己”評価で実感する、大きな成果。

ー 特に手応えを感じた案件はありますか?

大澤: 4年目の時に、制作期間6カ月で、7000ページにも及ぶ大規模サイトをフルリニューアルするという結構タフなプロジェクトに入りまして…

柴田: 7000ページを6カ月ね…

大澤: そう。よくやったよね(笑)
CMSもフルリニューアルで、インフラ周りの対応もあって、社内外の関係者やステークホルダーも大人数いる中、自分が核となって動かす必要があって。常に何をすべきかを考え続けて、時には本来の自分の役割を超えてでもやるべきことをやったり、ちょっとした越境や挑戦もあった。
どうにかローンチできて達成感もすごかったし、これまでの仕事の中でも、特に「自分の力で何か残せた」ように感じたな。

柴田: なるほどね。真由子(※大澤の呼び名)のプロジェクトマネジメント力とか、評判の良さは、この案件からも来ているのかな。

大澤: 評判になってる?(笑) 私からすればプロジェクトメンバーに感謝だよ。
しばしょう(※柴田の呼び名)はどう?

柴田: 僕は、直近初年度からの売上を7倍にできた案件があって、それはやってやったぞという感じだけど、社内外共に正式に認めてもらえたような感覚があったのは、大手グローバル企業のコーポレートサイトの案件かな。
複雑で難しいプロジェクトなこともあって、始動時は慎重に見守られている感じだったんだけど、結果として『あれ、無事に公開されてる』みたいな感じで、すごく良いアウトプットでローンチできた。
クライアントや社外の方からの反応ももちろん嬉しいけど、この時の仕組みとか、提案の形を他の案件でも参考にしてもらえるようになっていて、こういうお手本になるようなプラットフォームを作れたことが良かったな。

固定概念をなくし、プロセスを磨く。

ー 仕事で意識していること、マイルールは何ですか?

柴田: 「頭を動かすことより、まずは手を動かすこと」ですかね。
初手からロジックに捉われず、硬くならずに進める思考が今のプラナーには必要だと感じています。
悩み続けて時間を使うのはもったいないと思うし、上からガチガチにロジックを組んで進めちゃうと、どうしても一本道になっちゃったり、ブレストでもアイデアが出てこなくなっちゃうので。クライアントや社内メンバーからもアイデアやネタをたくさん集めて、それをまとめて設計をしていくようにしています。

大澤: 私は「いろんな方向をみる」ことを意識しています。
最近は色々なことが型化されやすいように感じていて…効率化といった観点では悪いことではないと思いますが『これだけやる』とか『こういう風にしかやらない』みたいな固定化された思考で仕事をするのは苦手なので、常に課題やプロセス、やり方を考え続けるようにしています。
『この目的のためには何が必要なのか?』 『実現するためのアプローチは本当にこれが正しいのか?』といった問いかけをしながら、アクションを切り替えることも必要だと思います。
クライアントへの提案段階でも、プロジェクトを進めていく中での課題や進行の仕方に対しても同じように考えるようにしています。

柴田: あ、もう一つありました。意識的に「オリエン返し」をしないこと。

※オリエン返し:クライアントからのオリエンテーションを「ひっくり返す」ような異なる方向性の企画を提示することや提案内容の大きな変更のこと。

大澤: あら?

柴田: クライアントの求めていることは、まず一度きちんとやり切るようにしている。そこに正解もあるし、依頼されていることを実現して100パーセント満足してもらうことは基本じゃないかなって。
プラスオンでアイスタ的な視点から捉えた課題だったり、やった方が良いと思ったことを提案をしていくスタイル。それがお互いにハッピーな形になると思うんだよね。

大澤: そういう向き合い方が、結果として、提案内容の幅にも新しい領域の仕事にもつながっているのかもね。

空間デザインとかの依頼もそうだけど、しばしょうは、専門外のこととか未知の領域のことも相談されているよね。それも指名で依頼されていて、難しい依頼でも“やってくれそう”とか“なんとかしてくれそう”って思わせてるのがすごい。

柴田: …ありがとうございます。恥ずかしいな(笑)固定化された仕事を繰り返すより、新しいことを実現して、自分の領域を広げていくほうが楽しいだけなんだけどね。
そう考えると、業界も商材もアウトプットもさまざまで、新しいことにも挑戦しやすい環境なのは、合っているのかもしれない。

柴田: ということで、僕からもお褒め返しした方が良いよね?(笑)

大澤: 別にそのターンはいらないよ(笑)

柴田: 真由子のこと、ほんの少しでも悪く言っている人に出会ったことがない。大規模構築系の案件が多くて、かなり高難易度かつリスクがあるものをプロマネ的な重要ポジションで担当しているはずなのに、仕事におけるトラブルを聞かないし『大変だったけどどうにか乗りきったね!』っていう注目のされ方もしていない。
つまり、ちゃんと円満にやりきっているし、丸く収めて静かに過ごしているってことだよね。今話しながら改めて感じたけど、すごいと思う。

大澤: 褒められる側の気持ちがわかった。ありがとう(笑)


編集部: さて、少し照れくさい空気感が広がっていますが(笑)価値観カードが出揃いましたね?
お二人の選んだカードの共有をお願いします!

大澤: 私が選んだのは『自律』『義理人情』『知恵・賢さ』『根気・忍耐力』『率直さ』『心の平穏』『家族』です。

柴田: 僕は『コミュニケーション』『責任感』『変化』『自由』『創造性』『ロジック・論理』『プライバシー』です。

大澤: 「コミュニケーション」「責任感」…しばしょうっぽい!でも「コミュニケーション」が手元にきたら私も選んでたかもなあ。

柴田: 日々の生活で大切にしているって話もそうだけど、アイスタに入ってからより重要性を感じる。そりゃ仕事では当たり前に大事だよね。

大澤: しばしょうのコミュニケーション能力はすごい。カメレオン系。相手に合わせてきちんとキャラクターを変えてる感じがする。

あれ、そういえば、クライアントの担当者の方からラブレターもらってたよね?

柴田: いや、それは語弊がある!あくまで仕事のFBのお手紙です。言葉にして褒めていただいて、自分の頑張りがこんな風に受け取ってもらえたんだ、とすごく鼓舞されたけどね。そういう真由子こそ、コミュニケーション能力が高いよ。

大澤: 私の場合は、時と場合で使い分けたり、相手の意図を汲むとか、この人にはこういう伝え方の方がいいだろう…と考えるくらいかな。当たり前にやるようなことかも。女優みたいに演じ分けたりもしてないし(笑)

ただ、コミュニケーションっていう話でいうと、昔と少し意識が変わったかもしれない。

柴田: 何か変化があったんだ?

大澤: うん。人を巻き込むためのコミュニケーションをかなり意識するようになったかも。

裁量と役割で変化した、リーダーシップ。

大澤: 昔からどちらかというと周りの「足りないところを埋める」ほうが得意で、部活でもバイトでも、いないポジションを代わりにやったり、手の足りていないところを手伝ったり…『全体をみたときにこの方が良いから、じゃあ自分はこう動こう』って考えるタイプで、過去は結局そうやって自分がやっちゃうことが多かった。

だけど、アイスタの仕事は自分だけじゃどうにもならないことや出来ないことがでてくるし、後から動いて埋めていくやり方では、絶対にプロジェクトは円滑に進まない。
最初にどういう役割分担が最適かとか、一緒に気持ちよくやってもらうためにはどうしたら良いかとか、人を頼ったり巻き込んでいくための思考をするようになったかな。

柴田: 思い返すと僕も学生時代はサポート役を担うことが多くて、誰かの右腕的なポジションだった。
だから、今プロジェクトの先頭に立って引っ張っていくリーダーの役割をやっているのは、結構大きな変化かもしれない。
ずっと自分はそういうリーダータイプじゃないと思っていたから、誰かの影に隠れてなんでも拾うっていうスタイルだったけど、いざ必要とされて役割としてやってみたら、そのポジションで評価を受けたり、指名で案件を依頼してもらえるようになって、自信がついてきたような気がする。
最近では、むしろリードするポジションが得意かもしれないって思うようになって、楽しめてる。これは、アイスタの環境と経験のおかげかな。

大澤: なるほどね。役割に捉われずに柔軟に動こうとするのは昔も今もあるけど、自分のミッションとか役割に合わせた違う形の責任感がでてきたのかな?価値観カードも「責任感」選んでるもんね。

柴田: うん。そうかもしれない。…あの、ひとつだけいいかな?

本当は最初に共有された時につっこみたかったんだけど、真由子の選んだカード…『義理人情』『根気・忍耐力』って、武士?(笑)
ミーハーなイメージあるけど、いや、胆力あるし武士っぽさもあるか。ミーハー武士…

大澤: ミーハーではある(笑)私は体育会系だったからかな?でも、しばしょうの方が武士だと思う!同盟を結んで新しいことをやるために奔走している感じ。

柴田: …坂本龍馬タイプ?真由子は西郷隆盛タイプかな(笑)

大澤: 何その例え!面白いけど(笑)

自らモデルになる、自ら前例をつくる。

ー 今後の目標や展望を教えてください。

大澤: 今期はチームリーダーになったこともあって、チームの成果を考えることや後進育成に向き合うことには、もう一段階ギアを上げて取り組みたいです。
その上で、女性としてのキャリア、仕事と家庭のバランスの取り方は、自分の大きな課題だと考えています。家庭にも矢印を向けたいタイプなので、結婚出産を経てキャリアを築いている仲良しの先輩にも相談しながら、自分らしく働けるように工夫していきたいなと。
模索していく形にはなると思いますが、モデルケースのひとつを作れたらいいなと思っています。

柴田: 僕は、自分がコミュニケーションプラナーになったことに対しての矜持なのか、キャリアが変わったことへの自戒なのか、とにかく圧倒的な成果を出し続けなければいけないと強く感じています。
前例のない仕事をやること、新しいことに取り組むことはこれからも貪欲にやっていきたい。
例えば、自分の仕事がアイスタの先行事例になって、そのまま新たなビジネスの広がりにつながるような好循環をつくれたら嬉しいです。

大澤: チームリーダーとしては、きっと自分が先頭を走り続けて、背中で見せていくスタイルだよね。

柴田: そうなれると良いな。それぞれ違うミッションも大変さもあるけど、お互い楽しく頑張ろう。

大澤: うん。また仕事終わりに同期で飲みに行こうね!

柴田: いつも突然誘われるんだよなあ。

大澤: 突然行くのが一番楽しいでしょ!

柴田: まあそうなんだけどね(笑)

取材・執筆: 小宮 恵里花
撮影: 小坂 夏未 船津 実希


OTHER PAGES