ビールの新しい購買理由を作る。3年目を迎える「晴れ風ACTION」

晴れ風ACTION

CLIENT
キリンビール株式会社

OVERVIEW

長く愛されるスタンダードビールとして、新しい購買理由を提案。

キリンビールから17年ぶりに発売されたスタンダードビールの新ブランド「晴れ風」※1。長く愛されるスタンダードビールとして「おいしいだけでなく、世の中のちょっといいことにつながっている」という新たな価値を届けることを打ち出した。

取り組みを始めるにあたって、ビールと切り離せない「日本の風物詩」に着目。商品の売上の一部が、桜や花火大会など全国の風物詩の保全活動に寄付される取り組み「晴れ風ACTION」Webサイトを、博報堂アイ・スタジオが制作した。

プロジェクトの方針は、コンセプトを言葉だけで終わらせずユーザーに体感してもらうこと、そしてスタンダードビールとして長期的に価値観を育てていくこと。3年目を迎えた現在も、この方針をベースに継続している。

※1:プレミアム/クラフト/販売先限定品/既存ブランド派生品を除く

CREATIVE

切り絵モチーフで世界観を構築し、技術基盤と一体で設計。

「日本の風物詩」というコンセプトを体現するために、和の雰囲気を自然にまとえること、紙のテクスチャがデジタル画面のなかで立体的に感じられるリアル感を生み出せることから、Webサイトのビジュアルモチーフに切り絵を採用。紙の質感、色の重ね方、切り口の表情などを再現することで、Webサイト全体でコンセプトを表現した。

Webサイトにアクセスすると、1日1枚「晴れ風コイン」(0.5円分)が付与され、応援したい自治体に寄付できる仕組みになっているが、寄付の導線は負担にならないシンプルなUXに設計。公募で参加表明した自治体は現在全都道府県から集まっており、自分の地元やゆかりのある場所を選んで参加したくなる「自分ごと化」を促した。寄付の瞬間にはユーザーアイコンが桜に集まる演出を加え「みんなで風物詩を守っている」一体感を可視化。チュートリアル中の桜の舞い方にも、風の強さや花びらの枚数といった数値を細かく設定した。

また、「晴れ風」は大規模プロモーションを伴う大型商品であり、リリース時には100万人規模のアクセス集中が見込まれることから、強固なバックエンド開発も求められた。企画から実装までを社内で一貫して対応できる当社の強みを活かし、企画段階からバックエンドやインフラの担当者も議論に加わる体制で設計を進行。さらに、デザイナーやエンジニアなど職種をまたいだチームでタスク確認やスケジュールを調整する朝会や、得意先を交えた定例ミーティングを高頻度で重ね、認識を揃えながら開発を進めたことで、安定した動作と表現のクオリティーを両立することができた。

「晴れ風ACTION」は立ち上げ後も時間を空けず、コンテンツの追加を継続している。3年目となる2026年春からは、切り絵モチーフから実写表現へと段階的にシフト。寄付や貢献という行為がよりリアルに感じられるよう、桜の保全活動の現場そのものを伝える方向に表現を進化させていく。

VALUE

晴れ風ACTIONが、ビールの新しい購買理由に。

WebサイトのPVが累計約1,100万PV、総ユーザー数180万人、寄付回数約150万回を記録(2026年3月31日現在、当社調べ)。キリンビール社が実施した顧客調査の結果、晴れ風ACTIONを認知し、関与度が高まるほど購入意向が大幅に上昇することも明らかになった。

今後もブランドの伴走者として、スタンダードビール「晴れ風」のブランド育成に貢献していきたいと考えている。

RESULT

  • 2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS:マーケティング・エフェクティブネス部門 - ACCシルバー
  • 2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS:PR部門 - ACCブロンズ
  • 2025 w3 Awards:Website Features-Best Visual Appeal-Experience - Silver

STAFF

更新

  • Producer

    Misachi Kasahara

  • Designer

    Takayasu Sagawa, Madoka Kimura, Kosuke Uchiyama

  • Frontend Engineer

    Yoshimasa Yokoyama, Faizal Abadi, Tomoki Sueyoshi, Miyu Nakamura, Hitoshi Koi

  • Backend Engineer

    Akihiko Kawazoe, Ryo Kamimura, Keiichi Kanaya, Shumpei Yamazaki

  • Verifier

    Hiroyuki Shizuno, Satoru Yoshida

  • Infrastructure Engineer

    Yukie Takahashi

  • Special Thanks

    Kazuhiro Hara, Saori Fujiwara, Yoko Ogasawara, Toshiya Suzuki, Sora Suzuki, Takayuki Inoue Masaki Kitahara, Mai Owada