検温を思い出に。笑顔が生まれる新たな検温体験

Thermo Selfie

CLIENT
株式会社HYTEK

OVERVIEW

新型コロナウイルスの感染症拡大は、私たちの生活を大きく変えた。外出時のマスク、こまめな手洗いと消毒。そして、イベントや店舗入口での検温も新たな習慣となった。この検温を、エンタメとして楽しい体験に変える仕組みとして考えられたのが「Thermo Selfie(サーモセルフィー)」だ。形式的で受け身な作業を、ワクワクする体験へ。株式会社HYTEKが挑む常識への挑戦を、博報堂アイ・スタジオは開発パートナーとして共にチャレンジした。

CREATIVE

「Thermo Selfie」は検温とともに撮影を行い、“写真”と“その時の体温”をフォトカードにその場で印刷。正常体温を証明できる顔写真つき入場パスになると同時に、元気にその場を迎えられた思い出として持ち帰ることができる。フェス、遊園地、美術館、スポーツ観戦などのエンタメを楽しむ場所の入口が今まで以上にワクワクする体験となることを目指した。
たくさんの場所で利用され、喜んでもらえるようにするために、体験側の視点と運営側の視点からUI/UXにこだわり試行錯誤を繰り返した。
体験側の視点では、ノンバーバルなデザインとシンプルな操作性により、説明不要で直感的に、海外の方々でも気軽に検温体験を行うことができるものを目指した。また、検温の精度やカードの質感。シンプルな体験だからこそ、質にこだわった。

運営側の視点では、屋内外さまざまな環境の会場で使われることを想定し、「どこでも使える」ように完全オフライン、独立構造で完結する設計とすることで手軽に設置できるようにするとともに、会場の運営スタッフでも扱いやすいように「技術者いらずで誰でも簡単に使える」ことも目指した。

VALUE

サービス開始からこれまで、飲食店や小売店など店頭での検温の代替、結婚式でのメモリアル体験、スポーツイベントでの来場記念、式典などのイベントでの来場パスなど、たくさんのシーンで利用された。訪れた方々が安心して入場できるだけでなく、検温をエンタメに変えたことで、エントランスから「ここから楽しむぞ!」という気持ちで、笑顔でスタートしてもらうことができた。その様子は多くの方々に共感をいただくことができ、メディアやSNSなどさまざまな場所から発信され世の中に広がった。

また、アメリカ・オースティンで行われたSXSW2022 のCreative Industries Expo に日本から6 社のうちの1 社として出展。日本だけでなく、海外の方々にも受け入れてもらえることを実感し、今後は世界展開も視野に活動を広げていく。

STAFF

更新

  • Producer

    Yasutaka Yoshizawa

  • Technical Director

    Keisuke Hoshino

  • Application Engineer

    Miho Izuka

  • Application Engineer

    Kazuya Nagamachi