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「カンヌで賞を獲る」その夢への第一歩

小松 優太(Webディレクター)
2025-10-24
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はじめまして、博報堂アイ・スタジオ(以下、アイスタ)で働く、新卒入社2年目の小松優太です。

「いつか、カンヌで賞を獲りたい」

これが僕の夢だったりします。

ところで、アイスタには、全社員の前で公言できる「ニュー愛ボード」というイベントがあります。僕自身は、これを自分の夢の実現に一歩近づくための貴重な機会だと捉えています。

大変ありがたいことに、僕は今年の「ニュー愛ボード」のグランプリを受賞させていただきました。今回は受賞者としての体験談を、社内イベントを振り返りながら紹介します。

「ニュー愛ボード」は成長のショーケース

「ニュー愛ボード」とは2010年から行われている新卒入社した2年目の社員がそれまでの自分の1年間の成長を全社員にプレゼンテーションするアイスタの伝統的なイベントです。

ルールは各人が「3分で自分の成長を発表する」ということだけ。

どんな内容で、どのような資料を作って発表するのかは自由なんです。
まさに、「個々のクリエイティビティやプレゼン力、自己分析力などあらゆる能力を通じて1年の成長をアピールできる場」なのです。

すべては「賞を獲る」ために

僕は、中学校時代から吹奏楽やジャズを続けていて、「表現」することが好きなんです。
また、コンクールなどで賞を獲るために頑張っていた時期もあり、広告業界に足を踏み入れた時から、表現を通して「賞を獲りたい」という思いがありました。
そこで、まずは「会社の同期の中で1番になる」ことを目標にこのイベントに臨みました。

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なんでそんなやる気なんだ?と、気になった皆さん。
実は、新卒1年目の部署に配属されてすぐに、先輩から「まずは小松を同期の中で1番にする」と言ってくださったんです。
その言葉が僕の覚悟に火をつけました。その言葉はプレッシャーではなく、むしろ「絶対に期待に応えたい」というポジティブな意識に変わりました。

「この思い、絶対に結果につなげたい」と。

僕がプレゼンで伝えたかったのは、仕事というものは大変なこともあるけれど、それに対して屈せず、「どうやって楽しむかを考えて取り組んでいた」ということ。

そしてその根底には、「表現することが好き」という揺るぎない原点があること。

だからこそ、賞を獲ることができなかったら...と弱気になることなく、ただ自分が好きな表現で、勝ちにいくことを考えて、限られた時間の中で準備に取り組みました。

他の同期からの刺激

他の同期の発表は、本当に個性に溢れていました。
デザイナー職の同期の発表は世界観や資料のデザインにこだわっていたり、僕と同じディレクター職の同期は言葉で参加した社員を魅了していたり。

同期として一緒に過ごしていた仲間たちそれぞれの「色」が輝いていました。
自分にはない視点や表現力に触れることができ、自分自身のクリエイティビティの幅を広げる大きなヒントを得られました。このようにいろいろな強みを持った人たちが刺激し合い、お互いを鼓舞するようなイベントがあることって、アイスタの強みだと改めて感じたんですよね。

「3分間」に仕掛けたアピールの工夫

そして迎えた発表のタイミング。僕は8番目の発表でした。
1人「3分」という限られた持ち時間で、僕は特に3つのことを意識しました。

  1. 「抑揚」と「構成」を意識
    結果は早く、過程はゆっくり。
    自分の実績のような結果はテンポよく伝え、仕事に対しての思いなど一番伝えたいメッセージは時間をかけてゆっくりと。オーディエンスの感情に訴えかける工夫を仕掛けました。

  2. オーディエンスが分かりやすい資料作成
    周囲からの評価を言葉で示すのではなく、その評価につながった行動や結果を分かりやすく伝えるために、具体的な数値を盛り込んだり、実際の制作物を発表資料に載せたりすることを心がけました。

  3. 「ギャップ」で引き寄せる
    よく周りの人から「小松は覇気がない」と言われ…(笑)
    言いたい要点をまとめた上で文章構成を行い、発表でいかに「覇気」を出せるか、
    ギャップを見せつけて“新しい自分”をアピールしました。

実際発表してみて

発表の「3分」は体感一瞬で、発表時の「緊張感」や「空気感」、集まる「視線」が、高校時代に出場した吹奏楽部でのソロコンクールで感じたものと重なり、どこか懐かしい気持ちになりました。
発表後、上司から

「次は話す練習だね(笑)」

とフィードバックをもらいました。
まだまだ自分の中で「表現する」ことが課題だと痛感させられ、伸びしろでもあることに気づきました。

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これからの仕事に対して

この「ニュー愛ボード」への挑戦は、自分に対して“大きな成長”と“気づき”を与えてくれました。

それは「人を巻き込むことの大切さ」です。

「カンヌで賞を獲りたい」という目標は決して独りで達成することはできません。
自分の中で決めた目標を周りに公言することで、その目標に対して一緒に頑張ってくれる人、挑戦できる環境を与えてくれる人、一社員の掲げた目標に対してこんなに親身になってくれるんだ、と気づきました。
そのおかげで、1年間で頼れる人が増え、なりたい先輩の姿も見つけることができました!
僕は、このような環境の中で自分が努力をすることで、カンヌでの受賞が叶うと思っています。

これからは、振り返った1年間の学びと成長を糧に、アイスタへの貢献を通じて、自分の存在価値を実感したい。
そして1年目とは違い、苦手なことにも向き合えるようになった今、より一層自分の可能性を広げていきたいです!

未来の出演者・アイスタの仲間になる人に向けて

このイベントは単に「発表する場」を設けているのではありません。

社員全員で新卒入社社員を育て、見守っていこうという意図があり、発表者に対しては、自分と向き合うための「きっかけ」の場、自分の成長を発表する「体験」の場を提供してくれる、そんなイベントです。
グランプリを獲った自分の体験談が、未来で出演する人に向けての挑み方のヒントになればいいなと思っています!

これから「ニュー愛ボード」に立つ後輩へ

「ニュー愛ボード」のイベントは、自分の1年間の成長を発表する人生の中でまたとない貴重な機会です!
仕事の中で培ったプレゼンテーション能力、資料作成のクリエイティブ能力、自己分析能力、あらゆる自分の「要素」を盛り込むことができる、最高のアピールの場だと思っています。
是非その「3分間」で「表現すること」の楽しさを感じてほしいです。

この記事を読んでくださった未来の仲間へ

アイスタは、やりたいことを公言すれば、その本気度を受け止めてくれるあたたかい会社です。このイベントがきっかけで「こんな若手がいるんだ」と認知され、仕事の幅を広げられるチャンスでもあります。

若手の成長を会社全体で応援し、背中を押してあげる

それがこの「ニュー愛ボード」なのです。
あなたも、僕たちと一緒にこの会社で挑戦してみませんか?

関連記事:若手を育てる文化が個性を輝かせる。涙と成長の祭典「ニュー愛ボード」に見るアイスタのカルチャー

執筆者
小松 優太(Webディレクター)
2024年博報堂アイ・スタジオ入社。Webディレクターとして、さまざまな業種の特設サイトや大規模サイトの制作・改修を担当。ユーザー体験(UX)をベースにしたアプローチで、生活者にとって使いやすいWebサイトの実現に取り組む。休日はトランペットとテナーサックスを持って元気に音楽活動をしている。