環境負荷を軽減する、サステナブルなWebサイト。Webサイトが企業の環境アクションに
地球中心デザイン研究所コーポレートサイトリニューアル
CLIENT
株式会社地球中心デザイン研究所


OVERVIEW
「情報量を増やす」と「サステナブル」を両立する。
地球中心デザイン研究所(ECD)は、「サステナビリティ×クリエイティビティ」に特化し、ビジネスや社会の仕組みを持続可能なものへとデザインする企業として、2024年10月に設立された。「企業活動における環境負荷の低減は、もはや選択肢ではなく、真正面から向き合うべき責任」というメッセージを掲げている。
設立後実績が増え、サービスの幅も広がってきたタイミングで、コーポレートサイトのリニューアルを実施することになった。リニューアルの目的は、ECDの実績やサービスをしっかり伝えるために、サイトの情報量を増やすこと。同時に、「サステナビリティ×クリエイティビティ」という企業理念をより表現するために、Webサイト自体でサステナビリティを体現することが求められた。
インターネットが環境に与える負荷は非常に大きく、インターネットをひとつの国とみなすと世界有数の温室効果ガス排出国に肩を並べるほどといわれ※、データセンターの増加やAIの普及など、デジタルインフラの拡大に伴い、その環境負荷は年々高まっている。環境負荷を減らすためには、通信するデータ量を抑えることが必要だが、情報量を増やせばデータ量は増えてしまう。情報の充実とサステナビリティという、相反するこの2点の両立に挑むことが、プロジェクトの大きなテーマとなった。
※サステナブルなWebサイトの普及を目指す国際組織「Eco-Friendly Web Alliance」などのレポートで広く用いられている比喩表現です。


CREATIVE
引き算の設計と基礎の徹底で、世界観を保ちながらWebサイトを軽量化。
Webサイトのサステナビリティをランク評価するWebサイト「Ecograder」で現状を診断し、スコアに影響する要因を分析。サステナビリティ評価に大きな影響を与えるポイントは、通信するデータ量を抑えるためにWebサイト自体の容量を軽くすることであり、Webサイトの重さに最も大きく影響するのが画像の使用量だった。
実績やサービスを伝えるためにコンテンツを充実させれば、画像をはじめとする要素は増えていく。そこで、①その画像は本当に必要か、②最初から表示されているべきか、③大きなサイズであるべきかという3つの視点を共有。ひとつひとつの画像を見極め、内容的に代用できるものはテキストにしたり、ファーストビューは必要最低限のシンプルなレイアウトにし、本当に必要なものは残しつつ画像形式を最適化して軽量化するなど、徹底的に引き算をする思想で設計を進めた。
あわせて、無駄なソースコードがないかチェックしてシンプルにする、すべてのコンテンツを最初から読み込むのではなく、アコーディオン形式で開いたときや、スクロールして画面に表示されたときに読み込まれるよう設計するなど、パフォーマンス改善の基礎を一つひとつ忠実に積み上げていった。
軽量化のために制約が多いなかでも、重要な箇所へのアニメーション・インタラクションを取り入れ、ブランドの世界観を伝える地球のイラストも最適化することで軽さを保ちながら実装。ECDの持つ世界観を表現するWebサイトに仕上げた。


VALUE
Ecograderの評価が大幅改善。環境に配慮したWebサイト制作を、新たな価値に。
リニューアルの結果、Ecograderの評価はEからCへと大幅に改善※。情報量を増やしながらもサステナビリティを高めるという、相反するテーマに対し、一連の取り組みが有効であることを実証できた。
本プロジェクトを通じて、制約のなかで工夫を重ねる、サステナブルサイト制作の知見を蓄積できた。この経験を活かし、さまざまな案件でサステナブルなWebサイトの提案を行っており、各所から高い評価を得ている。
環境負荷への配慮が、企業のWebサイトやIR領域でますます重視されていくなかで、サステナブルなWebサイト制作は新たな価値になると期待されている。今後も、この領域に積極的に取り組んでいきたい。
※Ecograderでの評価結果/スキャン日時:2025年4月21日
(記載されている会社名・製品名は各社の商標または登録商標です。)