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褒めあう文化が組織を強くする。 ステキが連鎖するアイスタのカルチャー

緒方 咲希(ディレクター)
2025-09-26
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博報堂アイ・スタジオ(以降、アイスタ)では、社内コミュニケーション活性化のためのユニークな社内企画があります。それが「あれステ」!

「あれステ」って一体どんな企画?そして、その価値とは一体?
この記事では、ディレクターの緒方と橋本が「あれステ」 についてみなさんに詳しくご紹介しますね!

日常に生まれるステキを見つける


(緒方)「あれステ」とは、正式には「あれステキだった大賞」といい、日々の業務の中で感じた感謝や相手へのリスペクトの気持ちを、全社員に向けて発信し可視化しようという社内での取り組みです。毎月15件ほどの投稿が寄せられていますが、多い月には30件近いステキが寄せられることもあります!

普段の業務のなかで相手へ感謝を伝える機会は多く存在しています。ですが残念なことに、それは個人間でのやりとりでとどまってしまうケースが多くあります。

「実はこんなステキなことがあった!」ということを個人間だけのやりとりに留めず、社員全員でそれぞれのステキに触れる。そうすることでお互いの人柄や仕事ぶりを知り、それまで分からなかったその人の良さを発見できる、これが「あれステ」の企画の趣旨になります。「あれステ」がきっかけで、その後のコミュニケーション活性化にもつながっていくんです!

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「あれステ」 誕生話:見えない価値を形にする想い

(緒方) 感謝や尊敬を分け合う文化を作りたかったから————

アイスタでは、年度ごとに社内体制を見直すことがあります。この企画が誕生する以前、デザイナー職はデザイナーだけ、アカウント職はアカウントだけで、と職種ごとでチームに分かれていました。ですが、縦のつながりが中心だった社内のコミュニケーションに、横のつながりも必要ではないかという思いが生まれました。そこでチーム間での交流も兼ねて、感謝と尊敬を分け合う文化を全社に広げるために、現在の「あれステ」が誕生しました。

(橋本) わたし自身新卒のころ、この企画でピックアップされた経験があります。社会人になると、学生のころとは異なり、褒められる機会が急に減ってしまう…このように感じている新入社員も少なくないと思います。だからこそ、全社で自分の頑張りを認めてもらえることはかなりモチベーションアップにつながります。特に新入社員にとっては、自分の成長を実感し、自信を持つための大切なきっかけになっているんです。

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(緒方)「あれステ」の運営に入る前は、感謝やリスペクトの気持ちを伝えるのは少し恥ずかしく、投稿はあまり多くないだろうと思っていました。でも、実際に届いているステキを見てみると、意外なほどニッチな部分や詳細な行動を褒めている投稿がたくさんあったんです。
「業務中に周りの社員のことをちゃんと見ている人がいるんだな」
「こんな褒め方もあるんだ!」
と、アイスタのみなさんがステキだなと感じました。今では、運営をしながら多くの社員さんのステキな部分を知ることができています。

社内で生まれているステキは、2つのカテゴリに分かれています。
1つは、迅速に先回りをした対応やチームをサポートする行動などの業務に関する内容。もう1つは、飲み会の幹事をしてくれたり、場を盛り上げてくれたりといった、プライベートな部分で感じた相手の魅力に対するステキです。ほかにも服装についてのステキもあるんですよ!

(緒方)今まで届いたステキの中で、特に印象的だったものがあります。アイスタでは、新卒入社者と先輩社員がOJTでトレーナー・トレーニーの関係になるのですが、ある2人の関係が1年経過した際のエピソードです。
「めちゃめちゃ頑張ってたね。」と・・・。
実は、普段業務でもプライベートでもなかなか褒めることがないトレーナー。このように恥ずかしくて伝えにくい「ツンデレなステキ」も「あれステ」を通して、相手に気持ちを届けることができるんです!

(橋本)わたしはまだ運営に携わって日は浅いのですが、全社で共有される投稿の一覧を見て、定期的に多くのステキが集まっている社員がいることに気づきました。ステキの件数が多い方を見ると、
「きっと周りに配慮している方なんだろうな」
「普段から細かく丁寧に仕事をしているんだろうな」
と感じます。
日ごろの頑張りが「あれステ」を通じて全社員に知ってもらえる機会になるのは、この企画の大きな魅力のひとつですね!

過去に集まったステキを紹介

(緒方)「あれステ」では毎月運営チームが、数多く届いたステキの中から1件をピックアップしています。ここでは、6月にピックアップされた印象的なステキについて紹介します!

新入社員のアカウント職・菅原颯水(すがわらしゅうすい)さんへの投稿がピックアップされました。デザイナー職よりも研修期間が長いアカウント職ですが、その真摯な姿勢がチーム全体に良い影響を与えていることが伝わる内容でした。このステキのピックアップは、ご本人の顔写真と一緒に全社に共有されるので、多くの社員が彼のことを知るきっかけになりました。

「日々の研修からの気づきがとても深く、真摯に向き合う姿がかっこいいなと思いました!」
このステキに対して、菅原さんからは
「まだまだ分からないことだらけですが、いろんな経験をしたいのでなんでもお手伝いさせてください!スポンジのように吸収します!」
という前向きなコメントが返ってきました。

このように「あれステ」のピックアップによって、ニューフェイスの人や中途採用者を知ることができる良いきっかけにもなっています。

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ステキを届けるメリットとは


(緒方)社内でステキを届けることには褒められた側だけでなく、褒めた側にも多くのメリットが存在しています。

(橋本) 褒められた側は、自分の仕事が誰かの役に立っていると実感でき、多くのパワーをもらえます。特に、新卒で配属直後の不安な時期に全社から褒められるという経験は、これからも頑張っていこうとモチベーションアップにもつながります。

(緒方)一方、褒めた側は感謝の気持ちを言語化して伝えることで、伝えられていなかったモヤモヤしていた気持ちがスッキリするほか、「あれステ」自体が会話のタネにもなります。このようにステキを届けることで相手との関係値を高めることもできちゃうのです。まさに一石二鳥の取り組み!!

アイスタでは、業務だけでなく日常会話でも
「これは『あれステ』案件だな!」と、ついつい声に出してしまう人もいるほど、感謝を伝えることが自然な文化として根付いているんですよ!

現在運営チームは、今後このステキをさらに可視化しようと、投稿数に応じてオリジナルステッカーをプレゼントするなどのプロジェクトも検討しています。この狙いはズバリ、「あれステ」の投稿をすることへの期待感と、投稿したいと思う気持ちの増幅です。

(橋本)「あれステ」が社内に浸透していくにつれて、社員同士がお互いの良い部分を見つけやすくなっています。この文化がさらに広がっていくことで、社内全体がさらに良い雰囲気に変化していきます。
また、感謝の気持ちを直接伝えるのが難しい場面でも、「あれステ」がその機会を与えてくれるため、伝えることへのハードルが下がります。これによって、言えずじまいだった「ありがとう」もしっかり相手に届けることができるのです!

運営側が届けたいステキ

(緒方)運営メンバーが「あれステ」を通じて社員の皆さんに一番伝えたいことは、忙しい毎日の中でも、周りの人のステキな部分を見つけ、すぐに投稿してくれる姿勢そのもののステキさです。

(橋本)わたしがピックアップされた際には、ミーティングで多くの先輩から「おめでとう!」という言葉をいただきました。このように、ただ社内に「あれステ」という感謝を伝える場が存在しているだけでなく、社員のみなさんが全社でこの取り組みそのものを盛り上げてくれています。わたしはここがみなさんのステキなところだと思っています!

(緒方)この記事を通して、「こんなステキな会社で働いてみたい!」とアイスタの魅力を感じてもらえたら嬉しいです!

出演者
緒方 咲希(ディレクター)
2023年博報堂アイ・スタジオ中途入社。ディレクターとして製薬業界を初めとしたサイト運用や商品ブランドLP制作に従事。近年では、Web領域だけでなくショールーム展示や企業ブランディングに関わるなど新たな挑戦の幅を拡大中。
橋本 咲弥(ディレクター)
2024年博報堂アイ・スタジオ新卒入社。新卒1年目より、ディレクターとして飲料メーカーを初めとしたサイト運用や新商品LP制作、商品リニューアルに伴う広範囲の施策に従事。2年目以降は、公式SNS運用にも挑戦するなど業務領域を広げている。