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渋谷で2,000人以上を動員した「セルフィー展」をレポート!未来のプリを体験!?

柴垣 沙耶(ディレクター)
2024-07-12
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株式会社博報堂アイ・スタジオ(以下、アイスタ)と株式会社HYTEKがコラボし、2024年5/21~6/2の期間でマイラボ渋谷にて開催された『セルフィー展』。本展示では、進化する「自撮り文化」の変遷やその未来についてフォーカスした展示が行われました。今回は、日頃からトレンド情報を収集・社内に発信している社員2名が、『セルフィー展』で未来の自撮りを体験してきた様子をお届けします。

セルフィー展って?

皆さま、こんにちは!柴垣・和田です!今回は、私たちが「セルフィー展」に行ってみて、体験したことや考えたことをご紹介します!

場所は若者の聖地・渋谷のセンター街に入ってすぐ!マイラボ渋谷で、ビビッドな緑が目立つ「セルフィー展」の会場が!外から見ても常に人の出入りがあって、わいわいと楽し気な様子が伝わってきます!

入口には、インパクト大なポスターがあって、「未来のセルフィーが体験できるってどういうこと?」とワクワク。中に入ると、セルフィー展の開催にいたったきっかけや、未来の自撮り文化に対する想いを綴ったパネルがありました。

「自撮りは単なる思い出作りではなく、その時代の文化や背景も切り取るもの」と考えさせられる言葉で、一気に世界観に引き込まれました!

セルフィーを思い出に残す、新しい体験に!

検温を思い出にする「Thermo Selfie」

進んでいくと、新型コロナウイルスが流行した時に、各所で必須だった検温作業をエンタメに変化させた「Thermo Selfie(サーモセルフィー)」がお出迎え!

これは私たちが入社した時に社内にあって、「ナニコレ!」と衝撃を受けたもの。検温×セルフィーということで、楽しく検温できちゃう&その場でフォトカードがゲットできちゃいます!この展示を主催しているプロジェクトチームは、この「Thermo Selfie」から始まったそうです!

声援を可視化する「Yell Selfie」

続いて、「Yell Selfie(エールセルフィー)」も体験!こちらは、キーワードをカメラに向かって叫ぶと、最大音量の瞬間に写真が撮られて、フォトカードに!

新型コロナウイルスが収束して以降、「声を出す」ことを忘れかけているのでは?という着眼点から、もっと声を出して欲しいという想いで「声援」を可視化し、イベント全体に一体感をもたらす拡声装置として開発されたそうです!これからどんどん屋外フェスなどに設置されていく予定なんだとか…!

私たちが訪れた日は、最大音量の記録が101dbということで、記録更新すべくトライ!結果は100dbと、更新ならずでしたが…大声を出す機会なんて滅多に無いので、楽しかったです!(会場にいた他の方々が拍手してくれました!笑)

未来のトレンドポーズでプリが撮れる?

いざ、未来プリを体験!

私たちが1番盛り上がったのがこちら!「Future Trend Selfie / 未来プリ」!なんと、AIが予測した未来のトレンドポーズでプリが撮影できちゃうんです!

私たちは、いくつかあるモードの中から「キュート」を選択!2033年に、人気キャラクター「ぴょんぴょんうさちゃん」の真似をする女子中高生が増加したらしく、「このポーズって本当に未来で流行ってるかな!?」とワイワイ騒ぎながら楽しく撮影!撮った画像はスマホに保存できちゃうのも嬉しい!

エモさを感じるプリ帳も未来化!

そして、撮影後のプリは未来のプリ帳に記録。プリ帳は私たちも中学生くらいの時に持っていたので懐かしさを感じつつ、プリが動いていたり、デジタルで保管されていく様子がなんだか新鮮!

ただプリを撮るだけではなくて、数十年後のポーズの流行はどんなのだろうとか、そもそも10年後のプリって存在するのかな!?など、2人でいろんな考察をしながらプリを撮るという新しい体験でした!

気になる展示がまだまだたくさん!

ご紹介したセルフィーの体験装置以外にも、会場内には気になる展示がたくさん!

例えば、履歴書に記入した内容からAIが勝手に証明写真を作ってくれる「履歴写」。

他にも、あの有名なお笑い芸人「TONIKAKU」の全裸ポーズ。人間は全裸ではない(履いている)ことを知っているけど、SNSのAI自動検知システムは、本当に全裸だと認識してしまうことに対して、「このポーズは全裸じゃないよ。」と、学習させ、着衣していることをAIに認識させることを目指す装置「Naked Selfie / 全裸AI」や、

投稿者の顔が見えないアンチコメントからAIが画像を生成する、外見は内面を表すという言葉を逆手にとった「Anonymous Selfie / アノニマスセルフィー」など、興味を惹かれる展示がいっぱいで、気付いたら1時間以上滞在していました!

セルフィー展のプロジェクトチームと、アイスタのプランナーチームが考える未来のセルフィーについてまとめたアイデアボードも発見!まるで誰かに撮ってもらったかのような他撮り風写真を撮影する「パートナー撮影風セルフィー」や、自己紹介と顔写真をセットで覚えるエンタメコンテンツ「セルフィー神経衰弱」など、現代の課題感がセルフィーに落とし込まれているのが面白かったです!

2034年のギャル雑誌「α-SPARK」って!?

未来ギャルが表紙を飾る雑誌がお土産に

そして、展示に訪れたお土産としてもらえるギャル雑誌「α-SPARK」。こちらの雑誌、記載されている発刊日はなんと10年後の2034年!?開いてみると、2034年に流行した出来事から誕生したポーズがランキングでまとめられていたり、未来の定番SNSアプリが特集されていたりと、いかにも実在するかのような内容&画像で構成されています。

…実はこの雑誌、私たちがHYTEKさんとコラボして作成した雑誌なんです!!(イェーイ!)

AIを駆使しながら未来について考えることが1つのテーマだったため、雑誌内のコンテンツもChatGPTを使用して生成。掲載している画像も、全て画像生成AIにpromptを学習させながら生成させたものなんです!

写真右手が、α-SPARKでコラボさせていただいたHYTEK 満永隆哉さん(右)・清水出帆さん(左)です!会場にて、出来上がった雑誌を手に取りながら、AIが考える未来と私たちが考える未来で何が違うのかなど、色々お話しさせていただきました!

私たちが考える未来をAIで可視化

私たちもAIを使って何かを生成する経験は初めて!AIを使うにも、私たちなりの見解・考察をしたうえで、画像・テキストを生成しなければいけないので、イメージ固めのために2人で必死に未来のギャルについて考えを巡らせました!

元々2人で新卒1年目の時から、Z世代のトレンド情報を収集して雑誌を作る社内活動を自主的に行っていて、その雑誌がHYTEKさんの目に留まり、今回のコラボが実現しました。

自分たちが想像して作成した未来のギャル雑誌がいろいろな方の手に渡り、「かわいい!」「ちょっと想像と違うかも?」などご来場いただいた方の反応をその場で見ることができ、そういう考えもあるのか!と刺激になりました!

まとめ

セルフィー展、とっても楽しい体験でした!

ということで!長くなってしまいましたが!ただ見るだけではなく、驚き・発見、そして私たちも未来の自撮りについて考えさせられた体験型展示「セルフィー展」をご紹介しました!

記事だと現場の様子を伝えきれないのが非常に惜しいのですが、大人だけでなく高校生や外国人観光客など、幅広い層の人が会話をしたり楽しみながら会場内を回っていて、非常に活気あふれる空間でした!(開催期間中、2,000人以上の方々がご来場されたそうです!すごい!)

今と未来を捉えて、新しい発見を生み出す

セルフィー展が、なぜこんなに盛り上がったのか…。

それは、私たちだけでなく年代・人種を問わず馴染み深い「自撮り」というテーマに対して、単純に派手!楽しい!最新技術でイケてる!といった展示にとどめず、セルフィーがそもそも時代の変遷に合わせて姿・形を変え続けているという点に着目していることが大きいのではと思っています!

そのうえで、今の時代やこれからの未来の生活を捉えたときに、それがどう姿・形を変えて進化しているのかということに想像力を働かせ、実際に生活者が体験できる形に落とし込んだ展示になっていたことが、結果として多くの人の心に響く体験に繋がったのではと思います!

最後にまとめると、今回のセルフィー展を通して、アイスタのクリエイティブは、受け手に新しい気付きを与えられるものなんだなと改めて感じました!

この記事やセルフィー展の内容を通して、アイスタの“ものづくり”に対する姿勢や向き合い方が少しでも伝わればいいなー!と思っています!!


出演者
柴垣 沙耶(ディレクター)
2022年 新卒入社。社内報『GenZ』編集部。
飲料メーカー、鉄道会社、食品会社などのWebディレクションを担当。コピー開発・イラストのモチーフ考案や、SNS企業アカウントの立ち上げ・運用も牽引するなど、日々の情報収集からZ世代のマインドを汲んだ提案を実施。
和田 由(デザイナー)
2022年 新卒入社。社内報『GenZ』編集部。
化粧品、アイドル、食品などの若年層向けサイトやコンテンツのデザイン、SNS投稿画像作成を担当。ターゲットの分析から行い、ユーザーの特徴やマインドに沿ったデザインを作成。日々Z世代のトレンドファッション・カルチャー・デザインのリサーチを行っている。

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